増えてます。“お酒ゼロ”でも肝臓の数値が悪…
「え?お酒飲んでないのに肝臓が悪いの?」という話 健康診断の結果を見て、「えっ?…

梨状筋症候群は、骨盤の奥にある「梨状筋」という筋肉が、すぐ下を通っている坐骨神経を圧迫することで痛みやしびれが起こる疾患です。症状は坐骨神経痛に似ているため、見逃されやすいのが特徴です。それでは、主な原因について説明していきます。
椅子に座る時間が長く、骨盤が後ろに傾いた姿勢(猫背)が続くと、梨状筋に過剰な負担がかかります。特に硬いイス・車のシート・床に座る習慣(あぐら・横座り)も悪化因子となります。
梨状筋が緊張・こわばると、そのすぐ下を通る坐骨神経を圧迫します。また、ストレッチ不足・運動不足・冷えなどが原因で筋肉が固まると発症しやすくなります。
脚を組む・片足重心・歩き方のクセなどが影響し、骨盤が傾くことで梨状筋がアンバランスに使われることがあります。特に偏った動作やスポーツのフォームの崩れなども原因になります。
マラソン、登山、サイクリングなどで股関節やお尻の筋肉を酷使することで梨状筋が疲労・緊張します。また、柔軟性がないまま急な負荷をかけたときにも起こりやすくなります。
腰椎椎間板ヘルニアや腰椎の変性がある場合、二次的に梨状筋が緊張しやすくなります。坐骨神経痛の原因が腰由来か、梨状筋由来かを見極めることが大切です。

梨状筋症候群の症状は、お尻の深部にある梨状筋が坐骨神経を圧迫することで起こる神経痛が主な特徴です。症状は坐骨神経痛とよく似ているため、間違えられることもあります。それでは、主な症状について説明していきます。
梨状筋症候群の症状のひとつに、お尻の奥の痛みやだるさがあります。特にお尻の片側に、ズーンとした痛みや重だるさを感じることがあります。また、長時間座っていると悪化しやすく、「座っているのがつらい」と感じることが多いです。
梨状筋のすぐ下を通る坐骨神経が圧迫されるため、神経痛が足まで広がることがあります。太ももの裏、ふくらはぎ、足先までビリビリ・ジンジンとしたしびれが出るケースもあります。
長時間座ったあとに立ち上がるときに痛みが強くなります。歩き出すと少し和らぐが、長時間の歩行で再び悪化することがあります。
あぐらをかく、脚を組む、外に開く動作(外旋)でお尻の奥に強い痛みを感じます。梨状筋が引き伸ばされると、坐骨神経への圧迫が増して痛みやしびれが悪化することがあります。
腰痛が目立たないのが特徴で、痛みの中心がお尻にある場合は梨状筋症候群が疑われます。逆に腰からくる坐骨神経痛では、腰痛も同時にあることが多いです。